- 企業分析のやり方が分からない…
- 面接が盛り上がらない…
- 面接の逆質問にいつも悩んでしまう…
転職活動において、面接は重要なステップですが、面接を受ける上で企業分析はとても大切です。企業分析がしっかりできていると、面接官にも伝わり、さらに情報収集能力が高いという印象を与えることにつながります。最後の逆質問も、ありきたりな内容ではなく、企業に対する知識をもとにした質問をすることで、面接官に良い印象を与えることができます。
私はプライム上場メーカー企業で7年以上採用業務に関わり、これまで1,000人以上の方を面接してきました。本記事では、企業分析を行うメリットと確認すべきポイントについて詳しく解説します。面接官の視点から押さえておくべきポイントをお伝えしますので、面接を成功させるために、是非この記事を参考にしてみて下さい。

ネットに多くの情報がありますが、その中から何を見るかが大切です。
企業分析を行うメリット


転職活動において、企業分析は応募者にとって大きなメリットがあります。多くの応募者は転職エージェントや転職サイトから提供される情報を見て、企業に応募するかを決定します。企業の基本情報はそこに掲載されているかもしれませんが、自分にとって本当に重要な情報は、自分自身で確認する必要があります。
転職は人生における大きなイベントになるため、その重要性を考えると、時間と努力を費やす価値があります。例えば、知名度だけに惹かれて企業を選ぶと、後で「こんなはずではなかった」と後悔する可能性が高まります。企業分析を行うことで、自分の価値観に合わない企業を事前に見つけ出すことが可能になります。
転職活動は一般的に働きながら行うため、限られた時間内で非常に労力を必要とする作業です。時間を有効活用することは、負担を減らし、転職をより効率的に進めるために非常に重要です。企業分析は、転職活動の中で特に重要なステップで事前に受けない企業を選別する作業です。



時間も体力も有限なのでターゲット企業を絞って行動しましょう。
企業分析で確認すべき5つのポイント


企業分析を行うことで、その企業を深く理解することが可能となり、その企業の文化、ビジョン、価値観などが分かり、自分の価値観と合っているかどうかを見極めることが出来ます。企業の文化や価値観は、長期的な職場での満足度に大きな影響を与えます。面接は、応募者と企業との間での良いマッチングの場となるべきであるため、面接に臨む前に、企業を選ぶ立場として、企業分析を通じて確認すべきポイント5つを紹介します。
- 業界トレンド
- 企業理念
- 中期経営計画
- 採用情報
- 口コミ
業界トレンド
応募検討している企業が属する業界のトレンドや将来性を理解することが重要です。業界内の変化や成長の方向性について情報収集することで、応募企業の現状や展望を把握できます。業界トレンドの確認には信頼性が求められますが、以下の2つの方法は信頼性が高く効果的です。
- コンサルティング会社発行の業界トレンドレポート
- メディアによる業界トレンドニュース
コンサルティング会社発行の業界トレンドレポート
大手コンサルティング会社は、世界的に幅広い業界で活動しており、業界トレンドを理解するためには以下の3つの業界レポートを確認することがオススメです。業界レポートはホームページより確認が可能です。
おすすめ業界トレンドレポート | 会社情報 |
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![]() ![]() アクセンチュア株式会社 画像:ホームページより引用 | 設立年月:1995年12月 従業員数:約21,000人(2023年6月1日時点) 「業界 」からレポートの確認可能 詳しくはこちら |
![]() ![]() デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 画像:ホームページより引用 | 設立年月:1993年4月 従業員数:5,263人(2023年5月末時点) 「インダストリー 」からレポートの確認可能 詳しくはこちら |
![]() ![]() PwCコンサルティング合同会社 画像:ホームページより引用 | 設立年月:1983年1月 従業員数:約3,850人(2022年6月30日時点) 「業種別」からレポートの確認可能 詳しくはこちら |
メディアによる業界トレンドニュース
メディアは最新情報を効率的に入手できるツールであり、面接前に確認することは非常にオススメです。業界トレンドだけでなく、関連するキーワードも登録しておくことで、幅広い情報を効率的に収集できます。課金が必要な情報源もありますが、転職活動中だけでも登録することをオススメします。
おすすめメディア | 特徴 |
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![]() ![]() 日本経済新聞 画像:ホームページより引用 | 主要な日本のビジネス・経済ニュースを提供する大手新聞 国内外のビジネス、経済、金融に関する包括的な報道を提供 株価や経済データなどの詳細情報が充実 詳しくはこちら |
![]() ![]() NewsPicks 画像:ホームページより引用 | ユーザーが記事を共有し、議論できるプラットフォーム 専門家のコメントを閲覧でき、多様な考え方を知ることが可能 専門家による動画配信も充実 詳しくはこちら |



難しい内容もあるので、自分なりに理解することが大切です。
企業理念
企業理念は、その企業が何を大切にし、どのようなビジョンを持つかを示しています。企業文化や行動指針の基盤となり、その企業が成し遂げたいこと、社会への約束、株主やお客様、従業員といったステークホルダーに対してどのような姿勢を持っているかを表現しています。
転職者にとって、企業理念を理解し、自分自身の価値観と一致するかどうかを考えることは非常に大切です。価値観が一致すれば、職場での満足度が向上し転職は成功だと言えます。しかし、価値観が一致しなければ、職場での適応が難しくなる可能性があり、そのような企業に応募することを避けた方が賢明です。
企業理念が全ての従業員に浸透していない事もありますが、それは企業理念の重要性を欠くものではありません。むしろ、企業理念が企業文化やビジョンにどのように影響を与え、実際の行動にどう表れるかを理解することは、転職者にとって極めて重要です。
答えにくい質問を面接でされた場合、企業理念に基づいて回答することで面接官に対して自分の適性を示すのに役立ちます。企業理念は、その企業の公式な内容であるため面接に上手く活用していきましょう。自分の価値観と一致する企業を見つけ、面接での自己PRに繋げていけるよう、企業分析を進めていくことが重要です。



企業理念を丸暗記するのではなく、自分の言葉で理解しましょう。
中期経営計画
中期経営計画は、通常3年から5年の期間で策定される企業の戦略計画です。この計画には、将来の目標、成長戦略、業績予測、リスク要因、新規プロジェクトなどが含まれます。中期経営計画は、組織全体で一貫性を持ち、将来の方向性を社内外のステークホルダーに示す役割を果たします。しかし、多くの場合、中期経営計画は主に株主向けの情報として提供されるため意識的に探し出す必要があります。
中期経営計画には企業分析において極めて重要な情報が含まれていますが、驚くほど多くの応募者は面接で中期経営計画について語ることはありませんでした。しかし、中期経営計画を詳しく把握することは、面接官への印象向上に繋がり、応募者自身も企業を深く理解するのに役立ちます。中期経営計画の確認は、企業分析の基本として絶対に押さえておく情報の一つです。
応募者は中期経営計画を理解することで面接に活用ができます。中期経営計画の内容から、応募者自身がどのように企業の目標達成に貢献できるかを考えることが出来るため、中期経営計画に沿った具体的な提案やアイデアを用意し、面接の中で伝えることが出来れば面接官に対して好印象を与えることが出来ます。



中期経営計画を確認しないのは非常にもったいないことです。
採用情報
企業ホームページの採用情報には、企業の価値観、文化、福利厚生、従業員の声など、様々な情報が分かりやすく掲載されています。採用情報を詳しく調べることで、企業の働き方や雰囲気について理解を深めることが出来ます。
多くの企業ホームページには新卒向けの情報が掲載されており、基本的なビジョンや入社後のキャリアについて分かりやすく説明されています。この新卒向け情報を通じて、企業のビジョン、教育プログラム、福利厚生などを理解できます。最近ではキャリア採用向けの情報を掲載する企業も増えてきています。キャリア採用向けは、より高度なスキルや経験が求められる場合が多いため、求められる内容をしっかりを理解して面接に臨むことが大切です。
注意点として、新卒向け情報を面接で過度に伝えることは避けた方が良いです。多くの面接官は、新卒面接で同じ回答を何度も聞いており、キャリア採用面接では異なった視点での考え方を期待しています。新卒向け情報は参考情報であることを認識し、自分と企業の適合性について伝えるようにして下さい。企業の価値観やビジョンに共感する点は重要ですが、それを自分の経験や企業への貢献にどのように結びつけ、面接で効果的に伝えるかを考えることがとても重要です。



転職面接で新卒と同じ志望理由を伝えても面接官には響きません。
口コミ
従業員の生の声を聞ける機会があると一番良いですが現実的には難しいです。そのような時には企業の口コミサービスを活用するのがオススメです。その企業で働いている従業員や元従業員が口コミを通じて、職場環境、文化、給与、キャリア成長の機会などについて記載しています。匿名性ということもあり中には生々しい内容もありますが、企業分析では非常に貴重な意見となります。
口コミ情報を鵜吞みにしない方が良いです。口コミサイトは、もともと転職意欲の高い人が投稿しているため、ネガティブな内容が多い傾向があります。そのため参考程度にするのが健全な使い方だと思います。一方、そのような中で口コミ評価が高い企業は、とても素晴らしい企業である可能性が高いです。とは言え、口コミ評価で一喜一憂するのではなく、自分に合った企業を見つけることが大切です。
転職を考える際には、自分の軸や価値観をしっかり持つことが重要です。口コミ情報はあくまで他人の情報であり、自分の目標や価値観に合致しているかどうかを検討する際の一つの要因に過ぎません。変な先入観にとらわれず、自分の軸を持ちつつ、慎重に情報を確認しましょう。転職はキャリアにおける重要な決定の一つであり、慎重な検討が必要です。自分が所属する会社の内容を記入すれば無料で利用できる口コミサイトですので是非活用してみて下さい。
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情報に振り回されないように注意しましょう。
まとめ


企業分析を行うことで、その企業を深く理解することが可能となり、その企業の文化、ビジョン、価値観などが分かり、自分の価値観と合っているかどうかを見極めることが出来ます。
- 業界トレンド
- 企業理念
- 中期経営計画
- 採用情報
- 口コミ
業界トレンド
応募検討している企業が属する業界のトレンドや将来性を理解することが重要です。業界内の変化や成長の方向性について情報収集することで、応募企業の現状や展望を把握できます。
コンサルティング会社発行の業界トレンドレポート
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![]() ![]() デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 画像:ホームページより引用 | 設立年月:1993年4月 従業員数:5,263人(2023年5月末時点) 「インダストリー 」からレポートの確認可能 詳しくはこちら |
![]() ![]() PwCコンサルティング合同会社 画像:ホームページより引用 | 設立年月:1983年1月 従業員数:約3,850人(2022年6月30日時点) 「業種別」からレポートの確認可能 詳しくはこちら |
メディアによる業界トレンドニュース
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企業理念
転職者にとって、企業理念を理解し、自分自身の価値観と一致するかどうかを考えることは非常に大切です。価値観が一致すれば、職場での満足度が向上し転職は成功だと言えます。しかし、価値観が一致しなければ、職場での適応が難しくなる可能性があり、そのような企業に応募することを避けた方が賢明です。
中期経営計画
応募者は中期経営計画を理解することで面接に活用ができます。中期経営計画の内容から、応募者自身がどのように企業の目標達成に貢献できるかを考えることが出来るため、中期経営計画に沿った具体的な提案やアイデアを用意し、面接の中で伝えることが出来れば面接官に対して好印象を与えることが出来ます。
採用情報
多くの企業ホームページには新卒向けの情報が掲載されており、基本的なビジョンや入社後のキャリアについて分かりやすく説明されています。この新卒向け情報を通じて、企業のビジョン、教育プログラム、福利厚生などを理解できます。最近ではキャリア採用向けの情報を掲載する企業も増えてきています。キャリア採用向けは、より高度なスキルや経験が求められる場合が多いため、求められる内容をしっかりを理解して面接に臨むことが大切です。
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