転職エージェントに登録して相談を始めたのに、担当者の対応に何度もイライラした——そんな経験を持つ方は少なくありません。「上から目線で話を聞いてもらえない」「希望と全く違う求人ばかり送られてくる」「電話が多すぎてうんざり」……こうした不満を抱えながら転職活動を続けることは、精神的にも大きな負担になります。
プライム上場メーカーで7年以上採用業務を担当し、1,000人以上の面接に関わってきました。採用側として多くの転職エージェントと連携してきた経験から、なぜむかつくエージェントが存在するのか、その構造的な理由がよく見えています。
この記事を読み終えると、むかつくエージェントの見極め方・対処法・担当者変更の具体的な伝え方まで一通りわかり、ストレスなく転職活動を進められるようになります。
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転職エージェントがむかつく・うざいと感じる7つの特徴

転職エージェントにむかつきを感じる場面は、主に以下の7パターンに集約されます。
- 上から目線で偉そうな態度を取る
- 連絡が異常に遅い・音信不通になる
- 電話やメールでの連絡がしつこい
- 自分の希望に合わない求人を紹介してくる
- 転職を急かして強引に進めようとする
- 対応が冷たくサポートが不十分
- 無断で応募を進める
上から目線で偉そうな態度を取る
担当者が上から目線で接してくることは、転職者が感じるストレスの中でも特に多い不満です。具体的には「話を途中で遮る」「自分の成功例ばかり語る」「高圧的な口調でアドバイスを押し付ける」といった行動が見られます。
採用担当として多くのエージェントと連携してきた立場から言うと、優秀なキャリアアドバイザーほど求職者の話をじっくり聞く傾向があります。初回面談で一方的に話が多い担当者は、早めに見極めることをおすすめします。
信頼できる担当者とは、転職者の希望や不安を丁寧に引き出してくれる人です。上から目線の態度が続くようであれば、担当者変更を検討する時期といえます。
連絡が異常に遅い・音信不通になる

応募状況の返答が数日来ない、面接日程の調整に1週間以上かかる——こうした対応の遅さは転職活動のスケジュール全体を狂わせます。転職活動はタイミングが重要なため、連絡が滞るだけで他社との選考スケジュールにも影響が出ます。
連絡の速さは担当者の本気度のバロメーターでもあります。初回の問い合わせや書類確認への返信が遅い担当者は、選考が進んでからも対応が遅い可能性が高いため、最初のやりとりで返信スピードを見極めるのが得策です。
電話やメールでの連絡がしつこい

仕事中や夜間にも頻繁に電話がかかってくる、メールが毎日複数届く——こうしたしつこい連絡はストレスの大きな原因になります。在職中に転職活動をしている方にとっては、特に負担が大きいです。
「連絡の頻度を減らしてほしい」と伝えても改善されない場合は、担当者との相性が悪い可能性が高いため、変更を検討しましょう。最初の面談で希望の連絡方法(メールのみ・曜日指定など)を明確に伝えておくと防ぎやすくなります。
自分の希望に合わない求人を紹介してくる
「リモートワーク希望」と伝えているのに出社必須の求人ばかり届く、「土日休み希望」なのに曜日不定の求人を紹介される——こうした希望の無視は転職活動の大きな無駄になります。
担当者への情報共有が不十分な場合と、担当者が意図的に自社の利益になる求人を優先している場合の2パターンがあります。まずは「〇〇は絶対条件です」と優先順位をはっきり書面で伝え、それでも改善しなければ担当者変更か別エージェントへの移行を検討してください。
転職を急かして強引に進めようとする
「この求人は今週末が締め切りです」「すぐに決断しないと良い求人は埋まりますよ」——焦らせる言葉でプレッシャーをかけてくる担当者は、信頼できる相手ではありません。
採用担当の本音を言うと、転職者が焦って応募してきた場合、書類の準備が不十分だったり志望動機が薄かったりして採用見送りになるケースが多いです。転職は自分のペースで進めることが最終的な成功率を高めます。
対応が冷たくサポートが不十分
面接対策をお願いしても「大丈夫ですよ」で終わる、書類添削が形式的で具体的なアドバイスがない——こうしたサポート不足は特に第二新卒や転職初心者にとって致命的です。
良い担当者は「この企業はこういう人材を求めています。だからこの点を強調しましょう」という具体的なアドバイスをくれます。単に書類を転送して日程調整をするだけの担当者とは、早めに相性の良い担当者に切り替えるべきです。
無断で応募を進める
「応募を進めておきました」と事後報告される、見覚えのない企業から面接の案内が来る——こうした無断応募は求職者の権利を侵害する行為です。
万が一採用になっても断りにくくなる、企業側への印象が悪くなるなどのリスクがあります。必ず「応募前に必ず確認を取ってください」と書面(メール)で明確に伝えておきましょう。
転職エージェントがむかつく・うざい行動をする構造的な理由

「なぜこんな対応をするのか理解できない」と思ったことがある方も多いはずです。むかつく行動の背景には、転職エージェント業界の構造的な問題があります。
- 企業から報酬をもらう成果報酬型のビジネスモデル
- キャリアアドバイザーに課された高いノルマ
- 経験・知識不足のアドバイザーの存在
- 1人のアドバイザーが大量の求職者を担当している
企業から報酬をもらう成果報酬型のビジネスモデル
転職エージェントは、求職者ではなく企業から報酬を受け取るビジネスモデルです。採用成立時に、内定者の年収の30〜35%程度が企業からエージェントへ支払われます。つまり、求職者を「転職させること」がエージェントの収益になります。
採用担当として受け入れ側にいた経験から言うと、エージェントが企業側の意向をある程度優先するのは構造上避けられない部分があります。ただし優秀なアドバイザーは求職者と企業双方の満足を両立させます——それができない担当者とは早めに距離を置くべきです。
キャリアアドバイザーに課された高いノルマ

多くのキャリアアドバイザーには月間の成約件数や応募数に関するノルマが設定されています。ノルマ達成のプレッシャーが強いと、求職者の希望よりも「とにかく動かすこと」が優先されるケースがあります。
これがしつこい連絡や急かす言動の原因になっていることが多いです。担当者個人を責めるより、そういう仕組みだと理解した上で付き合い方を工夫するのが得策です。
経験・知識不足のアドバイザーの存在
転職エージェント業界は離職率が高く、経験の浅い担当者が前面に出るケースも珍しくありません。業界知識が薄いと的外れな求人紹介につながります。たとえばIT職種を希望しているのに、業種を問わず求人数の多い職種を提案されることもあります。
担当者の経験年数や専門業界を最初に確認しておくと、ミスマッチを防ぎやすくなります。
1人のアドバイザーが大量の求職者を担当している
大手エージェントでは、1人のアドバイザーが100〜200人以上の求職者を同時に担当することも珍しくありません。物理的に全員に丁寧な対応をするのが難しい状況です。
これが「返信が遅い」「アドバイスが浅い」「求人紹介が画一的」といった問題につながります。担当者が多忙そうであれば、自分から積極的に情報提供・希望整理をすることで相手も動きやすくなります。
担当者を変更したいときの具体的な伝え方【メール例文あり】

担当者を変えたいと思っても、どう伝えればよいか迷う方が多いです。ポイントは感情的にならず、事実ベースで理由を説明することです。「なんとなく合わない」より「具体的な状況」を伝えると、会社側も対応しやすくなります。
担当者変更を依頼するときの3ステップ
- エージェントの相談窓口(カスタマーサポートやお問い合わせフォーム)に連絡する
- 変更の理由を具体的に伝える(例:「希望条件を繰り返しお伝えしているが、反映されていない」)
- 新しい担当者でも改善しない場合は別エージェントへの移行も検討する
担当者変更依頼メール例文
件名:担当者変更のご相談
〇〇エージェント カスタマーサポート担当者様
お世話になっております。現在キャリアアドバイザー△△様に担当いただいている〇〇と申します。
転職活動を進める中で、いくつかの点でご支援の方向性が合わないと感じており、担当者の変更をお願いできますでしょうか。
具体的には、「希望職種・勤務地をお伝えしているにも関わらず、条件の異なる求人が多く届く」という状況が続いております。今後もお力をお借りしたいと考えておりますので、私の希望に合った求人に強い担当者様に変更いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
感情的にならず事実を整理して伝えるのが、スムーズに対応してもらうコツです。変更後も不満が続く場合は、複数のエージェントを使い分けることを検討しましょう。
転職エージェントがむかつく・うざいときの5つの対処法

むかつくエージェントへの対処は、状況に応じて段階的に取るのが効果的です。以下の5つを順番に試してみてください。
- 希望条件を書面(メール)で明確に再提示する
- 担当者に率直にフィードバックを伝える
- 担当者の変更を依頼する
- 複数のエージェントを並行して利用する
- 直接応募・転職サイトを併用する
希望条件を書面(メール)で明確に再提示する
まず試してほしいのは、希望条件を箇条書きで整理してメール送信することです。口頭で伝えるだけでは担当者が「聞いていない」と主張するケースもあります。書面で共有することで証拠が残り、担当者も無視しにくくなります。
メールには「以下の条件を満たす求人のみをご紹介ください」と明示し、優先順位の高いものから順に5〜7項目程度を箇条書きにしましょう。
担当者に率直にフィードバックを伝える
担当者も人間であり、こちらの不満に気づいていない場合もあります。「〇〇という点で困っています」と具体的に伝えれば改善されることも多いです。ただし感情的なクレームではなく、改善を求めるフィードバックとして伝えることが大切です。
担当者の変更を依頼する
担当者への直接フィードバックで改善しない場合は、遠慮せずに担当者変更を申し出てください。転職エージェント各社とも担当者変更の依頼はよく対応しています。先述の例文を参考に、カスタマーサポートへ連絡しましょう。
複数のエージェントを並行して利用する

最も効果的なリスクヘッジは2〜3社のエージェントを並行利用することです。エージェントごとに保有求人が異なるため、選択肢が広がるだけでなく、担当者の対応を比較することで「良い担当者」の基準も見えてきます。
並行利用する際は、同じ求人に二重応募しないよう、どの企業にどこから応募したかを記録しておきましょう。
» 転職エージェントのメリット・デメリットを徹底解説!
直接応募・転職サイトを併用する
エージェントを使いたくない場合や、特定の企業に応募したい場合は、企業の採用ページへの直接応募や転職サイトの活用が有効です。エージェントを介さないため余計なやりとりが発生せず、自分のペースで進められます。
ただし直接応募は書類作成から面接対策まですべて自分で行う必要があるため、「サポートが必要な部分はエージェントに頼む」という使い分けが現実的です。
» 転職エージェントと転職サイトの違いをわかりやすく解説!
むかつかない転職エージェントを見極めるポイント

最初から「むかつかない担当者」に出会えれば、転職活動はずっとスムーズになります。以下の4つのポイントで事前に見極めましょう。
- 自分の年齢・経験・転職回数に特化した求人が多いか
- 求人の質・量が充実しているか(非公開求人含む)
- 書類添削・面接対策などサポート内容が具体的か
- 口コミ・評判が良く、担当者変更対応に柔軟か
自分の属性に特化したエージェントを選ぶ
20代・第二新卒であれば、その層に特化したエージェントを選ぶのが基本です。専門特化型は担当者の業界知識が深く、的外れな求人紹介が起きにくいです。総合型の大手エージェントでも「20代専門チーム」を持つ会社もあるので、確認してみましょう。
求人の質・量の充実度を確認する

求人の量だけでなく「非公開求人の割合」も重要な指標です。非公開求人は転職サイトには掲載されない優良案件が多く、エージェント利用の大きなメリットになります。
登録前のHP上で「非公開求人〇万件」などの記載があれば、その数と質を比較材料にしましょう。
サポート内容が具体的かどうか確認する
「面接練習をしてくれますか?」「企業の面接傾向を教えてもらえますか?」と登録時に確認することをおすすめします。良い担当者は具体的な回答と実績を示してくれます。「はい、対応しています」だけの返答しかない担当者は、サポートの質に注意が必要です。
口コミ・評判で担当者の質を確認する
Googleマップや転職口コミサイト(OpenWork・転職会議など)での担当者への評価は重要です。「担当者が親切だった」「連絡が迅速だった」などの具体的な好評が多いエージェントを選びましょう。
» 転職エージェントの選び方や利用する際のポイントについて解説
20代・第二新卒に相性が良い転職エージェント3選

「むかつく担当者に当たりにくい」という観点で、20代・第二新卒特化型のエージェントは担当者の質が安定しやすいです。以下の3社は特に評判が高く、第二新卒・転職初心者のサポートに強みを持ちます。
① マイナビジョブ20’s:20代・第二新卒特化。面接対策・書類添削が充実。
② 第二新卒エージェントneo:担当者が一人ひとりに寄り添う個別対応が強み。
③ UZUZ(ウズウズ):一人当たりの平均サポート時間が長く、丁寧な対応で定評。
複数のエージェントを比較して、担当者との相性や保有求人の傾向を確かめてみてください。
» 20代・第二新卒におすすめの転職エージェント厳選5社を解説
よくある質問
- 転職エージェントにむかつくとき、直接怒りをぶつけてもいいですか?
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感情的に伝えることは避けたほうが無難です。担当者も人間ですが、感情的なクレームは関係を悪化させ、その後のサポートの質が下がるリスクがあります。事実ベースで「〇〇という点で困っています」と伝えるか、担当者変更・別エージェント移行を検討しましょう。
- 担当者を変更したら気まずくなりませんか?
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担当者変更は珍しいことではなく、エージェント各社も日常的に対応しています。変更依頼はカスタマーサポートへのメール・電話で行うため、元の担当者と直接気まずい空気になることは少ないです。自分の転職の成功を優先することが大切です。
- 複数のエージェントを同時に使うのはマナー違反ですか?
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まったく問題ありません。転職エージェントを複数利用することは、業界内でも一般的な手法として認知されています。ただし同じ求人への二重応募は絶対に避け、どのエージェント経由でどこに応募したかを自己管理しましょう。
- エージェントが無断で応募を進めた場合、応募を取り消せますか?
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ほとんどのケースで取り消しは可能です。すぐにエージェントに連絡し、「事前の確認なく応募されており、辞退を希望します」と伝えましょう。企業に迷惑をかけることにはなりますが、無断応募はエージェント側の問題です。再発防止のため、「応募前に必ず確認する」ことをメールで書面に残しておきましょう。
- 転職エージェントを使わず転職サイトだけで転職するのは難しいですか?
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難しくはありませんが、特に第二新卒・転職初心者の場合は書類添削や面接対策のサポートがないため、通過率が下がりやすいです。エージェントと転職サイトを組み合わせる「ハイブリッド利用」が最も効率的です。
- 転職エージェントを断るときはどうすればいいですか?
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メールで「一身上の都合により、現在の転職活動を一時中断することになりました。お世話になりましたが、サービスを退会させてください」と伝えるだけで十分です。理由を詳しく説明する義務はなく、引き留めの連絡が来てもはっきりと断ってかまいません。
まとめ

転職エージェントがむかつく・うざいと感じる背景には、成果報酬型ビジネスモデル・高いノルマ・担当者の経験不足という構造的な原因があります。担当者個人の問題だけではないことを理解した上で、適切に対処することが大切です。
- 希望条件をメールで書面化して明確に伝える
- フィードバックを具体的に伝えて改善を求める
- 改善しない場合は遠慮なく担当者変更を依頼する
- 2〜3社のエージェントを並行利用してリスク分散する
- 直接応募・転職サイトも状況に応じて活用する
20代・第二新卒の方は、特化型エージェントを選ぶと担当者の質が安定しやすいです。ストレスなく転職活動を進めるために、相性の良い担当者を見つけることが最短の近道です。
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