最終面接から1週間が経過したのに、結果の連絡がなくて不安になる人は多くいます。企業からの連絡を待つ間は、誰もが不安と焦りでいっぱいになるのは自然なことです。私はプライム上場メーカー企業で7年以上採用業務に関わり、これまで1,000人以上の方を面接してきました。本記事では、最終面接の結果が出るまでの期間と、待機中の対応方法について解説します。
記事を読めば「いつまで待てばいいのかわからない」などの不安な気持ちを、冷静な状態に切り替えられます。採用通知の時期は企業によってさまざまです。待機期間を把握し、必要に応じて確認の連絡を入れると就活をスムーズに進められます。最終面接の結果を落ち着いて待てるようになりたい人は、ぜひ参考にしてください。
最終面接の結果はいつ出るのか

最終面接の結果が出る期間について、下記の3点を解説します。
- 一般的には1週間程度で結果が出る
- 即日や翌日に結果が出ることもある
- 2週間以上かかるケースもある
一般的には1週間程度で結果が出る
最終面接の結果通知は、1週間程度で行われます。面接から3〜5営業日後に結果を通知する企業が多い傾向です。企業の規模や状況により、通知までの期間は変動します。大企業では1週間ほどかかりますが、中小企業ではより早く結果が出ます。繁忙期や大量採用時は、1週間以上かかるのが一般的です。
業界や職種によっても通知期間は異なるため、面接時に確認するのをおすすめします。1週間以上連絡がない場合は、企業へ問い合わせましょう。
即日や翌日に結果が出ることもある

面接後の採用結果通知は、即日や翌日に結果が出るケースもあります。即日や翌日に結果が出る場合は、下記のとおりです。
- 面接官からの評価が高い
- 面接官が採用決定権を持っている
- 優秀な候補者を逃したくない
- 小規模企業で意思決定が速い
- 採用プロセスが整備されている
- 緊急で人員を補充したい
ただし、即日や翌日に結果が出るケースは例外的です。多くの企業では、慎重な判断のため1週間程度の検討期間を設けます。
2週間以上かかるケースもある
最終面接から結果通知まで、大企業や公務員の採用では2週間以上かかるケースがあります。採用に時間がかかる要因は、下記のとおりです。
- 多数の応募者の面接完了を待つ必要がある
- 採用枠や予算の最終決定に時間がかかる
- 経営陣による最終承認が求められる
繁忙期や面接官の異動による引き継ぎ、採用基準の見直しなども、結果通知の遅れにつながります。長期間連絡がない場合は、面接官へ確認しましょう。
【通知方法別】最終面接の結果が出るまでの目安

最終面接の結果が出るまでの目安として、下記の3点を解説します。
- 電話
- メール
- 郵送
電話
電話で最終面接後の結果が通知される場合は、通常1〜3日以内に行われます。電話は他の通知方法と比べて迅速な対応が可能なため、即日や翌日に連絡するのが一般的です。電話は面接官から直接行われるので、連絡がつきやすい状態を保ちましょう。
電話に出られない場合に備えて、着信履歴やボイスメールを確認し、折り返し連絡するのもおすすめします。不合格の場合はメールや郵送での通知が一般的なので、電話以外の連絡手段も確認しましょう。
メール

メールによる最終面接の結果通知は、通常1週間程度で届きます。多くの企業がメールを採用している理由は、下記のとおりです。
- 結果が即座に届く
- 正式な文面で通知される
- 合否が明確に記載される
通知メールには通常、選考に対するお礼や今後の手続き案内が記載されます。返信の要否や面接官の連絡先も記載されています。企業からのメールがスパムフォルダに振り分けられる可能性もあるため、定期的に確認しましょう。
郵送
郵送も結果を通知する方法として使われます。封書は結果が確定してから、1~2週間程度で届きます。地域による郵便事情の違いで到着時間が異なる場合もあるため、余裕を持って待ちましょう。合否によって封筒の厚さが変わります。
簡易書留や特定記録郵便の場合、確実に配達されます。電話やメールより時間はかかりますが、確実に結果が届くという安心感がメリットです。
最終面接の結果が遅れる理由

最終面接の結果が遅れる理由として、下記の6点を解説します。
- 次の面接の調整に手間取っている
- 他の学生の面接が終わるのを待っている
- 社内の評価がわかれている
- 企業内部の手続きが遅れている
- 他の合格者に連絡している
- 不合格者には連絡しない方針を取っている
上記の理由は、企業ごとの事情や採用プロセスによって異なるため、焦らず冷静に状況を見守ることが大切です。
次の面接の調整に手間取っている
次の面接の調整に手間取っていると、最終面接の結果通知が遅れます。面接の調整に時間がかかる要因は、下記のとおりです。
- 面接官の選定と確保
- 会議室やオンライン面接の準備
- 複数部門間のスケジュール調整
- 候補者との日程の調整
- 面接実施場所の確保
最終面接の結果通知は、余裕を持って待ちましょう。
他の学生の面接が終わるのを待っている
他の学生の面接が終わるのを待っているのも、最終面接の結果通知が遅れる要因です。すべての応募者を同じ基準で評価しなければ、公平な判断が行えません。応募者の能力やスキルを比較して、企業は最適な人材を見極めます。採用予定人数に応じた適切な人選を行うためにも、すべての応募者の確認が必要です。
部署ごとの配属バランスや、チーム構成なども考慮しながら、採用を決定します。すべての応募者の能力を比較するには、相応の時間がかかります。人事部門による一次評価や管理職による検討、経営層による最終承認なども必要です。
待機中は、心身のコンディションを整えるチャンスです。適度な運動や趣味の時間を確保し、今後の就職活動に向けて良好な状態を維持しましょう。
社内の評価がわかれている

社内での評価がわかれると、最終面接の結果が遅れます。複数の面接官や部門間で意見の不一致が生じるためです。意見の相違点としては、下記のとおりです。
- 面接官によって評価基準の解釈が異なる
- 候補者の能力について判断がわかれる
- 部門ごとに優先度の認識が異なる
部門間の意見の相違があると、社内での調整に時間がかかります。最終的には経営層による判断と他の候補者との比較検討を通じて、採用決定が行われます。
企業内部の手続きが遅れている
企業内部の手続きが遅れているのも、最終面接の結果通知が遅れる理由です。人事部門による審査や採用予算の確定、雇用契約書類の作成など、手続きには時間がかかります。大企業では、採用決定までのプロセスに数多くの関係者が関わります。事業部門の責任者や人事部門、経営陣などによる承認も必要です。
関係者間での調整や合意形成には、時間がかかります。企業の経営状況や市場環境の変化に応じて、採用枠の再検討が必要になる場合もあります。受け入れ態勢の整備や研修プログラムの準備、機材の確保など、採用決定後を見据えた準備も必要です。採用までには複数の要因が絡んでおり、相応の時間がかかります。
他の合格者に連絡している

他の合格者に連絡しているのも、採用の最終決定が遅れる理由です。他の合格者に連絡すると採用決定が遅れる要因は、下記のとおりです。
- 第一志望の候補者から順に返答を確認
- 採用予定人数の最終調整
- 次点候補者のバックアップ検討
- 候補者の入社意思確認
通知の遅れは合否判定とは無関係なので、落ち着いて待ちましょう。
» 面接結果の連絡が遅いと不採用?遅くなる理由と対処法!
不合格者には連絡しない方針を取っている
新卒採用では、多くの企業が不合格者への通知を省略します。応募者への結果通知には時間がかかるため、合格者のみに連絡することで、業務の負担を軽減しています。一定期間経過後は不合格と判断するのが一般的です。ただし、全応募者に結果を通知する企業も存在します。
面接時や応募時に結果通知の方法を確認しておきましょう。
» 最終面接で落ちる理由と落ちないための対策!
最終面接の結果が来ないときの対処法

最終面接の結果が来ないときの対処法として、下記の3点を解説します。
- メールや着信履歴を確認する
- 面接の案内や資料で連絡の期日を確認する
- 面接官に直接確認する
上記の対処法で冷静に状況を把握し、適切な対応を取りましょう。
メールや着信履歴を確認する
最終面接後の結果通知を受け取る際は、メールや着信履歴を確認しましょう。メールや着信履歴で確認すべきポイントは、下記のとおりです。
- 受信トレイとスパムフォルダの確認
- 着信履歴と留守番電話メッセージの確認
- SNSのダイレクトメッセージの確認
- 迷惑メール設定の見直し
- 正確な登録情報の確認
- 携帯電話の電波状態の確認
メールはスパムフォルダに振り分けられる可能性があるため、両方のフォルダを確認しましょう。複数のメールアドレスを使用している場合は、すべてのアドレスをチェックしてください。確認を漏れなく行い、企業からの重要な連絡を見逃さないようにしましょう。
面接の案内や資料で連絡の期日を確認する

面接後の結果連絡については、面接の案内や資料で連絡の期日を確認してください。多くの企業は期日を明記しています。記載されている期日を目安に待ちましょう。期日を過ぎたときは、企業への問い合わせを検討してください。期日の記載がない場合は、面接から1週間程度待つのをおすすめします。
企業によって連絡時期は異なるため、焦らず対応するのが大切です。電話やメール、郵送など、連絡方法についても事前に確認しましょう。万が一に備えて、案内資料に記載された面接官の連絡先も控えておくと安心です。面接時に確認した結果連絡の時期を再度確認するのもおすすめです。
就活サイトやSNSで他の応募者の情報を見ておくと、おおよその連絡時期を把握できます。
面接官に直接確認する
最終面接後の結果通知が遅い場合、面接官へ直接確認するのも有効です。ただし、確認の仕方によって印象が変わります。確認する際のポイントは、下記のとおりです。
- 結果の連絡時期を確認する
- 強く志望していることを伝える
- 可能な範囲での早期回答をお願いする
- 面接時のフィードバックを依頼する
- 採用プロセスの次のステップを確認する
感謝の気持ちを示したうえで、連絡を待つことが大切です。企業側の状況を把握しながら、必要であれば再面接の可能性についても丁寧に確認しましょう。
最終面接の結果を面接官に確認する際の注意点

最終面接の結果を面接官に確認する際の注意点として、下記の3点を解説します。
- 就業時間内に連絡する
- 電話ではなくメールで連絡する
- 合否を聞かない
ポイントを押さえて、相手に配慮しながら円滑に確認を進めましょう。
就業時間内に連絡する
面接官と連絡する際は、平日の午前9時~午後5時の間が最適です。昼休みや業務開始直後、終業間際は避けましょう。企業によって営業時間が異なるため、ウェブサイトや求人情報での事前確認をおすすめします。適切な時間帯に連絡すると、面接官の業務を妨げずに、円滑なコミュニケーションを図れます。
電話ではなくメールで連絡する

最終面接の結果確認は、メールで連絡するのが最適です。メールで連絡するメリットは、下記のとおりです。
- 送信前に文面を検討できる
- やりとりの記録が残る
- 相手に時間的な負担をかけない
メールで連絡すると、面接官は返信内容を慎重に検討でき、社内でも簡単に情報共有できます。応募者も落ち着いて、面接官とコミュニケーションを取れます。メールは文字情報のため誤解が生じにくく、都合の良いタイミングで確実に連絡を取り合えるのがメリットです。最終面接の結果を確認する際は、メールで行いましょう。
» 面接でお礼のメールは必要?具体的な書き方や注意点を解説
合否を聞かない
最終面接の結果を確認する際は、合否を聞かないことが大切です。結果を早く知りたい気持ちはわかりますが、面接官への配慮も必要です。「結果の通知時期をお教えいただけますか」といったように確認しましょう。企業の採用プロセスを尊重する姿勢にもつながります。
面接官は多数の応募者への対応を行っているため、落ち着いて確認しましょう。丁寧な言葉遣いを意識し、応募状況や結果通知を急かすような発言は避けてください。面接への感謝を伝えるとともに、企業側の状況を理解できると好印象を残せます。
まとめ

最終面接後の結果通知までの期間は企業によってさまざまです。一般的には1週間程度かかりますが、即日で決まったり、2週間以上かかったりする場合もあります。通知方法も所要時間に影響し、電話やメールは比較的早く、郵送は時間がかかる傾向です。
他の応募者の面接完了待ちや社内での評価調整、次回面接の日程調整なども採用通知が遅れる要因です。採用結果を待つ際は、面接時に渡された案内資料で通知予定日を確認しましょう。予定日を過ぎても連絡がない場合は、就業時間内に面接官へメールで確認するのをおすすめします。
連絡する際は、落ち着いて面接官とコミュニケーションを取りましょう。
» 面接に落ちた後の成功へのコツ