面接で失敗しないオフィスカジュアルの選び方【男女別ガイド】

就職活動や転職のとき、面接での服装選びに悩む方は多いです。オフィスカジュアルは、定義や基準が曖昧です。私はプライム上場メーカー企業で7年以上採用業務に関わり、これまで1,000人以上の方を面接してきました。この記事では、面接時のオフィスカジュアルについて、定義から具体的な服装例、注意点までを詳しく解説します

記事を読めば、自信を持って面接を受けられる適切なオフィスカジュアルの選び方がわかります。面接でのオフィスカジュアルは、清潔感とTPOを意識するのが重要です。ジャケットと襟付きシャツを基本に、企業の雰囲気に合わせて、面接で好印象を与えましょう。
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目次

オフィスカジュアルの定義

オフィスカジュアルは、フォーマルとカジュアルの中間に位置する服装スタイルです。職場での快適性と機能性を高めつつ、プロフェッショナルな印象を与えられます。基準は業界や企業文化によって異なるので、TPOに合わせて服を選びましょう。

ビジネスカジュアルとの違い

オフィスカジュアルは、ビジネスカジュアルよりもフォーマルな印象を与えられるのが特徴です。オフィスカジュアルでは、全体的により整った印象を重視します。ジャケットの着用が一般的で、よりきちんとした服装を心がけるため、色使いもより抑え目になります。

靴はよりフォーマルなものを選び、アクセサリーの使用は控えめにしましょう。シャツはよりフォーマルなものを選び、ネクタイも着用するのが一般的です。女性の場合は、スカート丈をより長めにし、パンツはよりシャープなシルエットのものを選びます。

オフィスカジュアルはビジネスカジュアルよりもフォーマルで、より職場にふさわしい服装を意識したスタイルです。

業界や企業による違い

業界や企業によってオフィスカジュアルの基準は大きく異なります。金融業界では比較的フォーマルな服装が求められますが、IT業界ではカジュアルな傾向が強いです。金融業界ではスーツやジャケットなどの、フォーマルな装いが一般的です。IT業界ではポロシャツやチノパンなど、リラックスした服装が多く見られます。

クリエイティブ系では、個性的な服装も許容される傾向にあります。ベンチャー企業では比較的自由な服装が多く、Tシャツやジーンズも珍しくありません。大手企業では保守的な傾向があり、清潔感のあるビジネスカジュアルが好まれます。顧客と接する機会が多い業界では、よりフォーマルな服装が求められます。

スタートアップ企業ではカジュアルな服装が一般的です。製造業では機能性を重視した服装が多く、広告業界ではトレンドを意識した服装が好まれます。法律事務所などの専門職では、厳格なドレスコードが多いです。

業界や企業によってオフィスカジュアルの基準はさまざまです。企業の文化や雰囲気を事前に調べましょう。

面接時のオフィスカジュアルのポイント

面接時のオフィスカジュアルは、第一印象を左右する重要な要素です。適切なオフィスカジュアルのポイントは、以下の3つです。

  • 清潔感を保つ
  • TPOを意識する
  • 企業の雰囲気に合わせる

清潔感があり、適切な服装を選んで、面接官に好印象を与えましょう。

清潔感を保つ

清潔感は面接時の印象を大きく左右します。身だしなみを整えれば、自己管理能力の高さのアピールにもなります。身だしなみを整えるときには、以下のポイントに気を付けましょう。

  • 清潔な服装
  • 整った髪型と爪
  • 制汗剤の使用
  • 口臭ケア
  • 清潔な靴

清潔感のある身だしなみは、仕事に対する真剣さや誠実さを表現する重要な要素です。適切な服装を心がけて、面接官に好印象を与えましょう。

TPOを意識する

TPOを意識するのは、面接での服装選びにおいて重要です。適切な服装を選べば、面接官に好印象を与え、採用の可能性を高めます。TPOを意識した服装選びでは、面接の時間帯に合わせた服装を選び、企業の業種や規模に適した装いを心がけましょう。面接会場の場所や季節、役職、年齢に応じた服装も大切です。

面接の種類によって、服装の印象を変えるのも効果的です。グループ面接と個人面接では、求められる印象が異なる場合もあります。オンライン面接の場合は、画面越しの印象を考慮しましょう。業界特有の慣習や文化にも配慮し、新卒・転職・昇進など、面接の目的に合わせた服装を選ぶと好印象を与えられます。

TPOを意識した服装を選んで、面接官に対する誠意や熱意を示しましょう。
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企業の雰囲気に合わせる

企業の雰囲気に合わせた服装を選ぶのは、面接を成功させるうえで重要です。企業文化や価値観を理解し、適した服装を選べば好印象を与えられます。企業のウェブサイトやSNSを確認し、業界や職種に適した服装を考えましょう。保守的な企業では、より上品な服装を心がけてください。

スタートアップやIT企業では、比較的カジュアルな服装も許容される場合があります。迷った場合は、やや上品寄りの服装を選択するのが安心です。企業の雰囲気に合わせて、会社に合う人材であるとアピールしましょう。

【男性向け】面接に適したオフィスカジュアル

面接に適したオフィスカジュアルは、清潔感と信頼性を示す重要な要素です。男性の場合、以下のアイテムを適切に組み合わせるのが大切です。

  • ジャケット・襟付きのシャツ
  • スラックスまたはチノパン
  • 革靴
  • カバン
  • アクセサリー・時計

全体的に落ち着いた色調を選び、アイロンがけを忘れずに行って、シワのない清潔感のある服装を心がけましょう。

ジャケット・襟付きのシャツ

ジャケットと襟付きのシャツは、面接時のオフィスカジュアルにおいて、清潔感と知的な印象を与えます。ジャケットはシングルブレストのタイプで、濃紺や黒などの落ち着いた色を選びましょう。シャツは白や淡いブルーなどのベーシックカラーがおすすめです。

ボタンダウンシャツを選ぶと、さらに清潔感が出ます。シャツは必ずアイロンをかけてシワを取り、ジャケットの袖口からシャツの袖が1〜2cm見えるようにしましょう。シャツの襟元は1〜2ボタン開けるのが適切です。ネクタイは必須ではありませんが、着用する場合は控えめなデザインを選びます。

襟付きシャツの下にTシャツを着る場合は、襟元が見えないように注意が必要です。ジャケットと襟付きのシャツを着こなして、清潔感と知的な印象を演出しましょう。

スラックスまたはチノパン

スラックスまたはチノパンは、面接時に好印象を与えられるオフィスカジュアルスタイルです。適切な選択と着こなしをすれば、スラックスはフォーマルな印象を、チノパンはややカジュアルな印象を与えられます。面接の場合は、より安全な選択肢としてスラックスがおすすめです。

色は濃紺やグレー、ベージュなどのベーシックカラーを選びましょう。ゆったりすぎず、きつすぎない適度なフィット感が大切です。丈は靴を履いたときに床につかない長さのものを選びます。着こなしのポイントは以下のとおりです。

  • プレスを入れる
  • ベルトを着用する
  • シャツをタックインする
  • ポケットに注意する

季節に合わせた素材選びも重要です。夏は涼しげな薄手の生地を選びましょう。清潔感を保つため、汚れやシミがないか必ず確認してください。

革靴

革靴は、面接時のオフィスカジュアルにおいて、清潔感と信頼性を演出できます。面接に適した革靴の特徴は以下のとおりです。

  • 落ち着いた色
  • 丸みを帯びたデザイン
  • レースアップシューズ
  • ローファー
  • レザー素材

革靴を選ぶときは、手入れが行き届いているものを選びましょう。靴紐はしっかり結び、ほつれがないか確認してください。靴底の摩耗にも注意し、必要に応じて修理します。靴下は柄物は避け、落ち着きのある濃い色を選びましょう。

カバン

カバンは面接時の印象を左右する重要なアイテムです。適切なカバンを選べば、プロフェッショナルな印象を与えられます。ビジネスバッグやブリーフケースが面接には最適です。書類やノートPCを収納できるサイズで、機能性と見た目のバランスが取れています。色は黒や茶色などの落ち着いた色を選びましょう。

派手な色は避け、シンプルで洗練されたデザインのものがおすすめです。素材は革製やナイロン製など、高品質なものを選びましょう。清潔で傷や汚れのない状態を保つのも大切です。使い古したカバンを避ければ、清潔な印象を与えられます。

ショルダーストラップ付きのカバンも使用可能ですが、リュックサックは避けた方が無難です。派手な装飾は避け、プロフェッショナルな印象を損なわないようにしましょう。
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アクセサリー・時計

アクセサリーと時計は、面接時に清潔感やプロフェッショナルな雰囲気を演出できるアイテムです。面接時のアクセサリーと時計選びのポイントは以下のとおりです。

  • シンプルな腕時計にする
  • 素材の確認をする
  • 派手な色・大きさを避ける
  • ネクタイピン・カフスボタンを付ける
  • リングは控える

腕時計は、時間を守る意識の高さをアピールできます。アクセサリーは基本的には付けないのがおすすめです。付けるとしたら2〜3点程度に抑えましょう。

【女性向け】面接に適したオフィスカジュアル

面接に適した女性向けオフィスカジュアルでは、全体的に清潔感と信頼感を演出するのがポイントです。以下のアイテムを適切に組み合わせれば、良い第一印象を与えられます。

  • ジャケット・シャツまたはカットソー
  • ひざ丈スカートまたはロングパンツ
  • パンプス
  • カバン
  • アクセサリー・メイク

業界や企業によって、求められる印象が異なる場合もあるので注意しましょう。

ジャケット・シャツまたはカットソー

ジャケットやシャツ、カットソーは、面接時に清潔感とプロフェッショナルな印象を与えられます。ジャケットは落ち着いた印象を与えられる、濃紺や黒などのシンプルな色を選ぶのがおすすめです。シャツは白や淡いブルーなど清潔感のある色を選びましょう。カットソーを選ぶ場合は、襟付きのものがより好ましいです。

高品質で透け感のない素材を選ぶのも大切です。襟元や袖口のボタンはきちんと留め、アイロンをかけてシワを取るなど、着こなしにも気を配りましょう。体にフィットしすぎないサイズや胸元が開きすぎないデザインを選ぶのもポイントです。ノースリーブは避けて半袖以上の長さを選べば、より適切な印象を与えられます。

ジャケットやシャツ、カットソーの色のバランスを考え、派手な柄や装飾は控えめにしましょう。

ひざ丈スカートまたはロングパンツ

ひざ丈スカートやロングパンツは、面接時の女性のオフィスカジュアルにおいて重要な役割を果たします。ひざ丈スカートの場合、ひざが隠れる長さが適切です。タイトスカートやAラインスカートが一般的で、黒や紺、グレーなどの落ち着いた色を選びましょう。

素材は綿やウール、ポリエステルなどが適しており、シワになりにくく透け感のないものがおすすめです。ロングパンツを選ぶ場合は、ストレートやワイドパンツにしましょう。パンツの裾は床につかない長さに調整し、上着とのバランスを考慮するのが大切です。

素材はスカートと同様に、シワになりにくく透け感のないものを選びましょう。

パンプス

パンプスは、面接時の女性の足元を整えるアイテムです。適切なパンプスを選べば、清潔感と好印象を与えられます。パンプスを選ぶときはヒールの高さを3〜5cm程度で、つま先が閉じているタイプにしましょう。色は黒や濃紺などの落ち着いた色を選び、素材はレザーやスエードが好ましいです。

ストラップのないシンプルなデザインがおすすめです。つま先とかかとに適度な余裕があり、歩きやすく疲れにくいサイズのものを選びましょう。季節や天候に応じた素材を選び、靴下やストッキングと合わせて着用すると、より適切な印象を与えられます。面接時の足元をパンプスできちんと整え、自信を持って臨みましょう。

カバン

カバンは面接時の印象を左右する重要なアイテムです。ビジネスバッグやブリーフケースが面接には最適。書類やノートPCを収納できるサイズで、機能性と見た目のバランスが取れている点が特徴です。派手な色は避け、黒や茶色などの落ち着いた色を選びましょう。シンプルで洗練されたデザインのものがおすすめです。

素材は革製やナイロン製など、高品質なものを選びましょう。カバンは清潔で傷や汚れのない状態を保つのが大切です。ショルダーストラップ付きのカバンも使用可能ですが、リュックサックは避けた方が無難です。女性の場合は、トートバッグも適しています。カバンのロゴや装飾は控えめなものを選びましょう。

アクセサリー・メイク

アクセサリーとメイクは、控えめで清潔感のあるスタイルを心がけるのが大切です。小さめのピアスや華奢なネックレスが適していますが、時計は必須アイテムとして身に付けましょう。派手な色や大きなデザインのアクセサリーは避ける方が無難です。メイクはナチュラルメイクを目指します。

ファンデーションで肌をきれいに整えてください。アイメイクは控えめにし、リップは落ち着いた色を選びましょう。爪のケアも忘れずに行い、マニキュアを塗る場合は控えめな色にしてください。華美な服装にならないように自分らしさを表現して、面接に臨みましょう。

面接で避けるべきオフィスカジュアル

面接時のオフィスカジュアルでは、以下の服装やアイテムは避けるべきです。

  • 派手な色や柄
  • デニムやスニーカー
  • 露出の多い服装
  • 過度なアクセサリー

清潔感があり、落ち着いた印象を与える服装を心がけ、企業や職種に合わせた適切な服装を選びましょう。

派手な色や柄

派手な色や柄は、面接時のオフィスカジュアルとしては適切ではありません。第一印象が重要な面接では、落ち着いた印象を与える服装を選ぶことが大切です。避けるべき派手な色や柄は、以下のとおりです。

  • 原色や蛍光色の服
  • 大柄な花柄やアニマル柄
  • 目立つロゴやプリント
  • 派手なストライプやチェック柄
  • キラキラした素材や装飾

派手な要素は、面接官の注意を服装に向け、能力や人柄に集中しにくくします。落ち着いた色合いや控えめな柄の服装を選ぶのがおすすめです。ネイビーやグレー、ベージュなどのカラーや、小さめの柄のシャツやブラウスが面接には適しています。

デニムやスニーカー

デニムやスニーカーは、清潔感や誠実さに欠ける印象を与える可能性があるため、面接時の服装として適切ではありません。カジュアルすぎる印象を与えてしまい、企業文化に合わないと判断される可能性が高まります。スニーカーについても同様に避けるべきアイテムです。

スポーツブランドのスニーカーは、面接には向いていません。業界によっては、デニムやスニーカーが許容される場合もあります。面接前に企業のドレスコードを確認しましょう。デニムやスニーカーの代わりにスラックスや革靴を選べば、より好印象を与えられます。

露出の多い服装

露出の多い服装は、面接時のオフィスカジュアルとしては適切ではありません。第一印象が重要な面接の場では、控えめで品のある服装を心がけましょう。避けるべき露出の多い服装は以下のとおりです。

  • ミニスカート
  • ホットパンツ
  • タンクトップ
  • キャミソール
  • 深いVネックの服
  • 背中の開いた服

露出の多い服装は面接官に不快感を与えたり、能力よりも外見に注目されてしまったりする可能性が高いです。ひざ丈のスカートやロングパンツ、袖のあるシャツなど、適度なゆとりのある服装を選びましょう。

過度なアクセサリー

過度なアクセサリーは、面接時の印象を大きく損ないます。控えめで上品なアクセサリーを選ぶのが大切です。着用を避けるべきアクセサリーは以下のとおりです。

  • 大ぶりで派手なネックレス
  • ブレスレット
  • イヤリング
  • 多数のリング
  • バングル
  • 目立つピアス
  • 華美な装飾のある時計

派手なアクセサリーは、面接官の注意を服装や身だしなみ以外に向けてしまいます。面接では、能力や人柄に注目してもらうことが重要です。カラフルで派手なスカーフや大きなブローチ、胸元の飾りなども避けましょう。複数のアクセサリーを重ね付けするのも避けるべきです。

音の鳴るアクセサリーや宗教的なシンボルを含むアクセサリーも避けるべきです。面接官がアクセサリーではなく、面接に集中できる服装を心がけましょう。
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まとめ

オフィスカジュアルで面接に臨むときは、清潔感とTPOを意識することが大切です。企業の雰囲気に合わせて適切な服装を選べば、好印象を与えられます。男性は襟付きシャツとスラックス、革靴を基本とし、女性はジャケットとひざ丈スカートかパンツ、パンプスを選びましょう。

派手な色柄やデニム、スニーカー、露出の多い服装は避けた方が無難です。適度なアクセサリーで清潔感と個性を表現するのがおすすめです。事前に企業研究を行い、企業に合ったオフィスカジュアルスタイルを選択すれば、自信を持って面接に臨めます。

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